2018年05月02日
<特許情報プラットフォームより抜粋>
キッコーマンは、1961年より販売している「醤油卓上瓶」が立体商
標として登録されたと発表しました(登録番号 第6031041号)。
立体商標制度は、立体的な形状を「商標」として登録し、保護する
制度で、商品そのものの外観や、商品の包装容器の形状、立体的な看
板、キャラクターを人形や置物のように立体化したものなどが対象と
なります。
これまで登録された立体商標は、立体物に文字やロゴなどの図形が
印刷されているものが多いのですが、「醤油卓上瓶」は、文字や図形が
表示されていない食品容器として登録された数少ない例だとしていま
す。なお、文字は表示されていませんが、瓶の中に醤油が入っている
状態であるように見受けられます。
文字や図形のない食品容器が立体商標として登録された代表的なも
のには、コカ・コーラの「コンツアーボトル(ガラス製ボトル)」、ヤク
ルトの「ヤクルトプラスチック容器」があるとされています。
同社の「醤油卓上瓶」は、工業デザインの先駆者として世界的に有
名なデザイナー、故・榮久庵憲司氏によって設計されました。そそぎ
口のカッティングの工夫により、「液だれしない」という技術的な効果
も備えており、1961年の発売以来、50年以上、そのデザインを守り
続けています。