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「鬼滅の刃」の模倣品が前年比10倍増(財務省)

2022年03月31日

財務省は全国の税関が2021年に知的財産権の侵害を理由に輸入

を差し止めた偽ブランド品などの数が前年比39.1%増の81万9411

点だったと発表しました。

https://www.mof.go.jp/policy/customs_tariff/trade/safe_society/chiteki/cy2021/20220304a.htm

 

差止件数は28,270件で、前年と比べて6.7%減少したものの、2

年連続で28,000件を超え、高水準で推移しています。

差し止められた品物の中では、人気アニメ「鬼滅の刃」の根強い

人気を背景に、関連の玩具や文房具などの模倣品が約10倍に増加

したほか、東京五輪・パラリンピック関連の模倣品も大幅に増加し

ました。

発送元を地域別にみると、中国が全体の77.4%を占めて一番多く、

2005年以降トップが続いています。次いでベトナムが10.7%、フィ

リピンが3.9%。

品目別では、高級ブランドなどの衣類が同60.8%増の10万8684

点で最も多く、次いでイヤホンなどの電気製品が同62.0%増の10万

4848点でした。

偽ブランド品などの取り締りについては、事業としての輸入だけ

でなく個人での輸入も規制対象とする商標法等の改正案が4月1

日に施行されます。個人の使用目的で輸入する場合でも知的財産侵

害品として、税関において差し止めることが可能となるなど、規制

が強化されます。

 

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