2019年08月09日
特許庁は、人工知能(AI)関連発明の国内外の出願状況調査の結
果を発表しました。
https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/sesaku/ai/ai_shutsugan_chosa.html
AI関連発明の国内特許出願件数は2014年以降急増しており、17
年は3065件で前年と比べ約65%の増加。このうちAIのコア技術に
関する出願は924件で前年と比べて約55%と急増しています。
調査は、国際特許分類G06Nに対応するAIのコア技術に関する発
明に加えAIを各技術分野に適用した発明も含まれています。
AI関連発明に用いられている主要な技術は機械学習で、その中で
も深層学習(ディープラーニング)に関する出願が14年以降に急増
しています。17年における国内のAI関連発明の特許出願3065件の
内1419件と46%を占め、約半数が深層学習に関連するものです。
適用分野としては画像処理や情報検索、ビジネス関連、医学診断
分野が目立ち、近年は特に制御・ロボティクス分野への適用が増加
しています。
AIのコア技術に関する出願状況は、日本、米国、欧州特許庁、中
国、韓国の五庁と、PCT国際出願の全てにおいて増加傾向が見られ
ますが、2016年の五庁の出願件数を比較すると、日本447件、米国
が4170件、欧州特許庁367件、中国2844件、韓国567件と、米中
両国が突出しています。