2022年01月05日
音楽用電子機器の「ズーム」は、自社の登録商標と「極めて類似
した標章」を使用しているとして、ビデオ会議システム「ZOOM」を
運営する米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZVC)を相手取
り、商標権の侵害行為の差し止めを求める訴訟を東京地裁に提訴し
たと発表しました。
ズームの発表によると、ZVCが会議用プログラムを提供する際に
使用している「Zoom」のロゴがズームの登録商標と極めて酷似して
おり、差止等の請求を行なったとしています。
ズームは「当社登録商標が法的に保護されるべき知的財産である
ことの確認が訴訟の目的」として、損害賠償請求は行わず、和解金
による解決も受け付けない姿勢を示しています。
また、ズームは昨年9月にもZOOMの国内販売代理店を務めるNEC
ネッツエスアイを相手取って同様の訴訟を提起しています。
このとき発表された文書では、ズームが提供していないビデオ会
議サービスに関する問い合わせがサポート窓口に殺到したことや、
社名の誤認によって株価が乱高下したことを挙げており、類似した
ロゴの継続使用によって事業運営上の支障だけでなく、投資家への
損害が生じていることを主張しています。
ズーム社の「商標登録(4940899)」
米国ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ社の「商願2020-61572」